浅野小児科医院
 

第1回 しまね景観賞

第2回 松江賞

2007年 国登録有形文化財に指定

 

所 在 地    松江市

建 築 主    個人

施    工    伊藤工務店

延床面積     433㎡

規模・構造    木造2階建

創    建    1912年 

復    元    1989年

 

 大正元年創建の小児科医院の復元。当時の松江では洋館建築は珍しく、また小児科医院そのものが全国でもまだ数少なかった時代の建築である。
それが長い年月の間に自然と街に馴染み、時代精神を感じさせる建築として市民に親しまれてきた。
 昭和末年頃に故浅野院長から解体新築か修理復元かの相談を受け、調査の結果、復元を提案することにした。復元に際しては、できるだけ創建当時の姿に戻そうと、多くの法規制の壁を克服しながら修復を行った。ほぼ全面解体のうえ、外壁は不燃材、開口部は特注アルミサッシ、バルコニー手摺と基壇の石・鉄の柵は復元時のオリジナルデザイン、外壁や柱型の塗装は時代考証のうえ、創建時の色とした。完成間近に工事用シートを撤去した時、近所の人々から「外壁塗装にしては長期でしたね」といわれ、思わずほくそ笑んだことも思い出深い。