安来市立広瀬中学校

 

指名プロポーザル最優秀

2008年度 文教施設協会賞
 

 

所 在 地    安来市広瀬町

建 築 主    安来市

施    工    建築(校舎・外構)

           平井建設・渡部工務店JV

             (屋体)

           木下工務店・丸永建設JV

          電気(校舎) 中電工

             (屋体) 渡部設備

          機械(校舎) 山陰温調

             (屋体) 木下工務店

延床面積     5,932㎡

規模・構造   木造一部S造 2階建

竣    工    2007年    

 

 

 この広瀬中学校は、旧広瀬町(現安来市)内の

4つの中学校が統合された新設校で、地元の木を

使い、地元の大工が大勢参加して建設した学校で

ある。徹底して地元の木を使った中学校の建設は、

市を挙げての大事業だったが、当初は1600㎥もの

木材が実際に調達できるのか、これだけの量の切

り出しをノウハウもない状態でできるのか、不安だ

らけのスタートでもあった。森林組合や木材協会

建築組合の大工たちと何度も協議を重ねたうえで、

本格的に設計を開始した。
  建築用材として利用した木材は、杉が1400㎥、

桧が200㎥。安来市内14ヶ所の山林から、樹齢

50~60年の杉を中心に約7000本を切り出した。

教室などの附属棟は木造で、木造校舎のイメー

ジを損なわないように、アルミサッシについても内

部は集成材に加工した杉材と合体させた。各所梁

は強度上と部材寸法の都合で米松を使用している

が、体育館にも積極的に地元の木を使った。
そして2007年4月、木の香りの中学校が開校すると、

太い柱に抱きつき、喜ぶ生徒達の様子が新聞各紙

に掲載された。木の提供者や工事関係者のなかに

は、現在子供がこの中学校に通う人もいれば、将

来孫が通学する人もいる。「あそこの柱は、うちの

山から切り出した木」「ここはお祖父さんが手がけ

た場所」など、学校づくりの諸々が土地の人々に

今後語り継がれていくであろうことを思うと、この仕

事に関われたことを大変嬉しく思う